歯周病
歯周病は大きく分けて、歯肉炎と歯周炎に分けられます。 歯肉炎は歯の周りの歯肉(歯ぐき)に炎症が限られていて、まだ歯槽骨(歯を支えている骨)は健全な状態で、歯周炎としては初期のものです。歯周炎というと歯槽骨まで炎症が及んでしまい、歯を支える骨が溶けて失われている状態です。
その進行度合いによってP1、P2、P3と悪化状態によって分類されます。 一般的に歯肉炎や歯周炎の軽い程度のものだと、クリーニング(プラークコントロール)、患者さま自身の歯ブラシのやり方や、定期的な歯科医院でのクリーニングがうまくいけば治っていきます。 このクリーニング(プラークコントロール)は歯肉ラインより上の部分に対してのものと、歯肉ラインより下(歯肉縁下)の部分に対するものがあります。歯肉ラインより上は患者さま自身のブラッシングにより行われるものです。ブラッシングがうまくいくかで、歯周治療の結果は変わってきますので、ブラッシング指導は大切なものになります。
一方、歯肉ラインより下(歯肉縁下)の治療には、非外科治療と外科的治療があります。縁下ポケットの浅いものには、手用スケーラーや超音波スケーラーでのクリーニングが行われます。ほとんどの軽い歯周病はこれによって改善する場合が多いです。しかし、ポケットの深いものや根分岐部に問題がある場合は、歯周外科手術が必要となります。 そして、これによって改善した歯周病も定期的なクリーニングなしでは健康は維持は出来ません。 従って大事なことは、患者さま自身のブラッシングと定期的な歯科医院での専門的トレーニング、そして、それを続けることです。